Disaster Prevention Geo-Research Institute

株式会社 防災地質研究所


経営方針


 桜島大正噴火から100年、桜島の地下では着々とマグマが蓄積されています。人々の生活とは無関係に自然は静かに確実にリズムを刻み、その時間を止めることはできません。地震、津波、豪雨、地すべり、山崩れ、そして火山噴火などは太古からあった自然現象・地質現象です。しかし、そこに人が住んでいるために災害となります。東北地方太平洋沖地震・津波が発生し、未曾有の東日本大震災を引き起こしました。地球温暖化は最高気温の更新、台風の巨大化、集中豪雨の激化、豪雪の顕在化等々の異常気象を招き、種々の災害を引き起こしています。まさに災害列島の様相を呈してきました。鹿児島に即して言えば、火山国であり、シラスや溶結凝灰岩など特殊な地質が分布しています。南西諸島は亜熱帯に属し、赤色風化など亜熱帯特有の現象があります。さらに台風の常襲地帯です。まさに災害を受けやすい特殊な素因が重複しているところです。その中でわれわれの祖先はこの地に住み、自然と共生し折り合いをつけて暮らしてきました。しかし、一極集中と過疎過密および少子高齢化が同時進行する現代社会では、人々がそれまでで培ってきた災害に対する知恵が失われつつあるのではないでしょうか。
 このような自然災害の激化に対して、国や県それぞれのレベルで防災事業に取り組み、大学や研究機関もこれに協力する活動が行われています。ただし実際に災害が発生すると、直接の責任者は首長であり、その市町村の防災担当者です。過疎化が進行する地域の町村では、近年の災害に対して適切な対応が出来ず、いくつもの課題を抱えています。その一つが、防災対策を担う人材の育成です。防災の基本は、災害のしくみそのものを知ることと、自分たちの住む地域の成り立ちを理解すること、そして、災害を恐れ、災害に対処する正しい方策を実行することです。
 私たちは、鹿児島の特殊性に根ざした防災のホームドクターを目指します。具体的な事業内容として、地域ごとにきめ細かい防災地質に関する調査・研究・解析や機器開発を行います。さらにその土地や地域にあった個別の防災対策に関わる教育プログラムを企画立案し、防災人材教育支援事業を推進させて参ります。これら一連の活動とその普及活動を通じて、次世代への知識や技術の伝承を進めます。故郷を愛し、安全に安心して住むたの第一歩はその土地の成り立ちや文化を理解し、過去の災害の歴史に学ぶことです。私たちは、社会科学的な視点を備え、新たな価値や政策などを発信・提言する機能を有する地球科学系シンクタンクとして、地域社会に貢献することを目標にしています。

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